赤い蝋燭で乳房をコーティングする歓び

俺には好きなものに蝋燭を垂らす性癖がある
俺には好きなものに蝋燭を垂らす性癖がある

俺は高校生の頃から変な性癖があった。

エロ本の被写体(裸体)に蝋燭を垂らすことだ。

エロ本に写っている女の乳房や陰部にポタポタと蝋燭を垂らすと、二次元の裸体が三次元世界に飛び出してくるようで楽しかった。写真の裸体が、まるですぐそこにある裸体のように、現実感を帯びて浮かび上がってくる。その女がまるで自分のものになったかのような気分になる。

その快感を得て以来、蝋燭遊びが俺の趣味となる。

街や電車の中でいい女を見かけると、蝋燭を垂らしてみたいという衝動にかられた。蝋燭には魔法のような神秘的な力があって、意中の女に垂らせば自分のものになるような気がしていた。

SMの蝋燭プレイは、いやそもそもSMプレイのすべては、この「女を俺のものにしたい」という願望を満たすためのプレイなのではないだろうか。苦痛にゆがむ女の顔を見て、女が自分に隷属しているのを見て、女が自分のものになる実感を得る。ある種の支配欲を満たす。

俺は自然と女を求めて彷徨うようになった。

そしてある日、出会いサイトに登録した。


Eカップ豊乳女の乳とエロ本の乳

アダルトサイトで拾ったEカップの女は大人しくて男の言いなりになりそうなM女だった。

「おっぱいが痛くなるプレイがしたい」

そんなことをメールで送ってきた。

亀甲縛りをされてぷくっと浮き上がったおっぱいの乳首に、洗濯ハサミを挟むのが好きという。その状態でセックスすると何度も絶頂を得るそうだ。

「蝋燭でもいい?」

「いいよ・・・熱くしくれるなら」

お茶を飲みながらそんな会話を交わす。お互い笑顔で語り合っているのだが、会話の内容は緊縛や蝋燭のことばかり。

すでに二人は苦痛と快楽に満ちた官能の世界に足を踏み入れていた。

生乳に蝋燭を垂らすのは初めてだった。プレイ用の低温蝋燭とはいえ熱いらしく、垂らすたびに女の唇が動き、鼻孔が開く。俺はそのEカップ豊乳の白い面を、不規則に落下する赤い熱液でコーティングしていった。

―あのときと同じだ―

エロ本の乳に蝋燭を垂らしたときの快感と同じだった。

だが目の前にある乳房は三次元の乳房であり、エロ本とは違うのだが、俺はそのとき不思議な感覚に浸った。

三次元の乳が、逆に二次元に落ちていくような感覚を得たのだ。

俺には彼女の赤い豊乳が平面に見えた。

と同時に、乳が自分の手から離れ、現実味を失くしていく危機感を得た。

「くそ・・・消えないでくれ・・・女を見せてくれ。今ここにお前がいることを主張してくれ」

それから俺は緊縛を始め、両手両足を不自由な状態にした上で四つん這いにし、バラ鞭で尻を叩いた。

「お前は俺の女だ・・・俺が支配する女なんだ。逃げようと思っても無駄だ」

「きゃあぁぁんっ! 痛いですうう・・・許してくださああいい」

女の苦悶の声を聞くと、俺は三次元の女を強く意識できた。

SMにおける男の情欲がどこから湧いてくるのか少しわかった気がする。

性的に倒錯した男は、女を痛めつけることでしか女を感じられないのだ。


赤い蝋燭で乳房をコーティングする歓び