僕はSな男で、たまに派遣型のSMクラブでプレイすることがあるけど、素人相手に遊んだことがなくて、一度でいいから素人娘を相手に得意の亀甲縛りを実践してみたいと思っていた。
出会い系サイトのアダルト掲示板にはマニアックな人が集うので有名で、当然僕もそこでM系女子を探したけど見つからなかった。2週間くらい網を張って餌をまいたけど無理だった。
出会い系サイトはある種の「釣り」に似ていて、その日の海のコンディションにより釣りたい魚が釣れない場合もある。僕はあきらめて、素人相手になんとかするしかないと思った。
見つけたのはそのアダルト掲示板にいたぽっちゃり女子で、目つきがスケベそうでやりもくで出会い系に来ているのは明白だった。
「縛ってもいい?」
「あなたはSMマニア?」
「まあね、そんなにハードじゃないけど」
「私は苦手なんだよね、それ」
でもちょっとだけならと言って、亀甲縛りを許してくれた。
麻縄がぽっちゃり肉に食い込み、その白い柔肉をふっくらと浮き上がらせた。それはまるでつきたての餅みたいだった。僕はなるべく彼女に肉体的負担をかけないようにソフトな縛りをすると約束したのだけれど、そのかわいそうなくらいにはみだしたぽっちゃり肉を見ていると強い興奮を覚え、ついついきつく縛ってしまった。ぽっちゃり肉が痛む姿を味わいたいという願望を抑えられなかった。
「痛い・・・もうやめて・・・こんなことされても全然気持ちよくない」
「もう少しいいだろう」
「だめだめ・・・もうやめて」
「しかしすっげえ脂肪だな・・・縛ってみるとよくわかる」
その言い方が屈辱的だったのか、彼女は涙を浮かべて僕を罵った。お前なんかに心を許したのが間違いだったと。
僕にはそれが快感だった。亀甲縛りされた素人のぽっちゃり女子が涙を浮かべている。S男にとってこんな快い風景はない。
もとより素人相手に緊縛プレイをして嫌われるのは計算の上だったので、彼女の希望通りに後腐れなく別れた。
別に後悔はしていない。
SMはプロ相手より素人相手のほうが気持ちいいと言うことを知った出会いだった。