昔から女の靴に興味があったのは確か。
女の靴ってほら、流線型で女体を彷彿とさせる形をしているでしょ?
女の靴を見ていると、女の体を見ているような気になって、表面を指先でなぞったりしたら女の皮膚をなぞっているような気になってとても興奮する。百貨店の婦人靴売場なんかを歩いていて棚に女の靴がずらっと並んでいるのを見て「ああ女がたくさんいる!」なんてハイになったのも一度や二度じゃない。
とくにハイヒールが好き。
あの踵が高くて先がすらっとして先が細い形状は、女そのものだ。
だから俺は通販でハイヒールを何足も買った。
それらを部屋のあちこちに置いておくと、女たちに囲まれているような気になった。それらをおかずにオナニーしたりしたら、それこそ女とセックスしているような感覚になった。他でもなく俺は靴フェチだった。
そんな俺がハイヒールで踏まれたいと思い出したのはいつ頃だったろうか。ハイヒールはそもそも地面を踏む履き物なので、何かを踏みしめてこそハイヒールが生きてくる。その生きたハイヒールを体で味わってみたいと思ったのだ。
こういうのを靴フェチと呼ぶべきかM男と呼ぶべきか迷うところだが、その願望を捨てきれずに出会い系のアダルト掲示板でS系の女性を探すことにした。
相手はすぐに見つかった。
男が痛がるのを見ると興奮するという典型的なS女で、女王様と言ってもいい女だった。5歳ほど年上だというのも好条件だった。
「ハイヒールお持ちですか」
「持ってるよ・・・もしかして踏まれたいの?」
こちらの意図をすぐに理解するところがすごい。聞くと靴で踏まれたい男はけっこう多いようで、彼女も何度も糞でやった経験があるらしい。
即会いして、即ラブホにむかった。
裸になり、床にうつ伏せになると、尻や背中を踏んでもらう。
「痛いっていっても容赦しないからね。お前さんの好きなハイヒールに踏まれてるんだ。たっぷりと痛みを味わいな」
確かに激痛だった。背骨を踏まれたときにはどうかなるかと思ったほど。でも同時に悦楽も来た。その痛みをもたらしているのが他でもないハイヒールだと思うと幸せだった。
今度は仰向けになって腹や乳首を踏んでもらう。これもまた痛かった。乳首がつぶれるかと思った。
そしてフィニッシュはハイヒールの足コキ。
勃起したペニスをハイヒールで踏みつつマッサージをしてもらうのだ。
これもまた痛くて気持ちがいい。
射精したあと気づいたのだが、皮の先端が切れて出血していた。
「ごめん・・・だいじょうぶ?」
と彼女がいたわってくれる。
「大丈夫です・・・むしろ嬉しいです」
「本当にハイヒールが好きなんだねえ」
はい、ハイヒールが大好きです。