顔面騎乗は少しアブノーマルなセックスプレイで、シックスナインをするうちに自然とそういう体位になったりもするが、圧迫顔騎は別物だ。
体重のかかった女の性器で鼻と口をふさがれ圧迫される。文字通りSMプレイの一種である。SM系のネット動画でも、女王様から圧迫顔騎されて窒息するM男の映像がたまに出現する。圧迫顔騎は男に快い苦痛をもたらすのだ。
何を隠そう、俺はM男。圧迫顔騎がとくにお気に入りで、デリ嬢とのSMプレイでは必ずやってもらう。圧迫顔騎で息を止められるのが何よりも好きだ。
一度、金がなくてデリを呼べずに出会い系の女で欲望を済ませたことがあったので、そのときの話をしたい。
20代後半の女がM男を募集していたので応募したら、合格になった。プロを相手に本格的なプレイをしてきたと書いたら一発採用されたのだ。
「私もプロデビューを目指しているから」
SM系の風俗嬢を目指しているらしい。
ぽっちゃり系で優し気な印象のある女だったが、プレイを始めると豹変した。
「ぼさっとしてんじゃねえよ、早くベッドに上がって四つん這いになれっちゅうの」
女王を目指しているとあり、気合が違う。
バラ鞭や足舐め、首輪されて犬の散歩などをやらされたあと、俺の希望をきいてきた。
「圧迫顔騎がいいです」
「おま×こで潰されたいの? マジで窒息するよ」
大きな尻と、毛むくじゃらの陰部を見て息を飲む。今日はたぶん、史上最高の顔騎になるだろう。
俺は十分痛めつけられていたが、女は容赦なく黒い性器で顔面を圧迫してきた。鼻と口がふさがれ、呼吸する余地はない。
どのくらい時間が経っただろう。俺は意識が遠のく中で、ある幻を見た。
塩辛を食べていたら、喉につまり、苦しみながらのたうちまわる幻だ。
塩辛というのがいい。
俺はときどき性器の塩辛い匂いを嗅いでいたのだろう。女はたまに緊張をゆるめて酸素を流し込んでいてくれたようだ。
そのおかげで死なずに済んだ。
彼女はいい女王になるにちがいない。