出会い系で知り合った彼女を恥ずかしい目に遭わせてやろうと思い立った。
SMとは何も相手に苦痛を味わわせるプレイのことだけを言うのではない。穴があったら入りたくなるような恥辱。身体を丸くして顔を隠したくなるような辱めを与えるのもSMプレイの魅力のひとつだ。
彼女は翌日会社の社員旅行で温泉に行くらしい。それを聞いた俺はふと「剃毛&落書き」を思いついた。恥丘の毛を剃り、パイパンのようにつるつるにした上、マジックで落書きするのである。会社の同僚の女がその滑稽なビーナスの丘を見てどういう反応をするかが楽しみだ。
彼女はM系女子で、何回かSMチックなプレイをしたことがあるのできっと俺の言いなりになるだろう。ご主人様の命令にそむことはないだろう。
「フロントの毛を剃らせてもらう。いいね?」
「明日温泉に行くのよ。そんなことできないわ」
「ほほう。ご主人様に逆らうと?」
彼女は剃毛を受け入れた。
さっそく俺の部屋で剃毛を始めた。
彼女の恥丘は多毛なので、最初ははさみで切ってカミソリが通りやすい長さにした。長さが2ミリ程度になったところで安全剃刀を這わせた。皮膚を傷つけないように剃り、約30分でツルツルマンコが完成した。
「きれいじゃないか。温泉ではきっと人気者になれるぞ」
「やだぁ・・・そんなことない。みんな変に思うよ。パイパンの子なんて滅多にいないのよ。私は温泉でも銭湯でも毛のない子は見たことないもん」
「だったら毛を何本か付け足しておこうか」
「・・・・?」
俺はそのあと彼女を強引に押さえつけると、ポケットから油性のマジックを取り出して、剃ったばかりの恥丘のふくらみに落書きした。
どんな落書きをしたかって?
髭を6本描いた。左の丘肉に3本。右に3本。まるでアニメに出てくる猫の髭みたいにコミカルに描いた。イメージは「非」という文字の形に似ている。
「やだあああ・・・何これ!」
「これで毛が付いたから恥ずかしくないだろう」
「恥ずかしい」
「いいか? しっかりと人に見せるんだぞ。隠したらだめだぞ。これはご主人様の命令だからな」
油性なので簡単には消せないし、彼女は開き直った顔をしてその翌日、予定通り温泉旅行にでかけた。
きっと恥ずかしい目に遭うだろうな。俺はひとりで悦に浸った。
そして彼女が戻ってきてすぐ、一緒に温泉に入った女性の反応を聞いた。
「それがね。みんな無視するの」
「笑われなかったのか」
「笑われるほうがまだ気が楽だったわ。みんな見て見ないふりするんだもん」
これもSMプレイの快感の一種かもしれない。「無視」もプレイのひとつだ。恥ずかしい姿を無視される悲しみ。
SMは奥が深い。