出会い系には色んな女がいるもので、アダルト掲示板で見つけたその女は、彼氏持ちでありながら他の男とSMして遊んでいた。
俺とねんごろな関係にはなりたくないのか、最初から本命彼氏がいることを宣言し、あくまでのSMプレイの相手として付き合いたいと言ってきた。
彼氏にはSM系の素質がないようだ。
「まあ、なくてよかったけどね…彼氏には清潔な男性でいてほしかったから」
嫌なことを言う女だ。
こういうシチュエーションは、M男ならじんとくるのだろうが、俺はその逆だ。どうやってこの女の鼻っ柱をへし折り、屈辱を与えられるかだけ考えていた。
彼女には一応Mの素質があるようで、とりあえず縄と蝋燭から始めた。
「むちゃくちゃしていいのよ…アブノーマルなことをされに来たんだから」
(だったら剃毛すっか…)
彼氏持ちの女にとって剃毛ほど危険なプレイはない。
俺はある日、密かに髭剃りのクリームと剃刀をホテルに持ち込んだ。
「明日デートだから、今日は盛り上がっておきたいわ」
充実したプレイをして、性的に最高潮のモードになったところで彼氏に会いたいらしい。
いちいち言うことがむかつく。こいつ本当はSじゃないかと思う。
俺は全裸の彼女を縄でぐるぐる巻きにし、自由をうばった。
股をひらき両脚をベッドに固定して、お産の妊婦のような恰好をさせた。
「アソコの毛を剃るぞ…覚悟しろよ」
「げええっ 止めてえええっ! それやばいよ」
「何がやばいんだ…毛がなくなるだけだろう」
「彼氏が見たら変に思うもん」
「SMフレンドに剃毛されたと言っとけ」
「ひどすぎ~」
緊縛された彼女に自由はない。足も固定されて股の開閉すらできず、俺の思うつぼだった。
俺は陰部の長い毛をハサミで切り、短くなったところでクリームを塗って剃り上げ、つるつるにした。大声をだして「やめてやめて」を繰り返していた彼女も、彼氏持ち女にとって最高に屈辱的なことをされて、逆に性感を得ているようだった。
しかしその儀式、剃毛だけではない。
俺はつるつるの恥丘に油性マジックで「西尾参上」と書いた。西尾とは俺の名前だ。簡単に落ちないよう、何度も重ね書きした。
プレイのあと、彼女は涙ぐんでいたが、俺を責めることはしなかった。
これもSMプレイの一種なのだ。
彼女はデートでどんな目に遭ったのだろう。
連絡しても返事がなく音信不通になってしまったので、その後の話はわからない。