女が苦痛にゆがむ顔を見るのが好きで、これはSMをやるしかないと思い、この世界に入った。最近ではいわゆる「SMクラブ」みたいな店舗型の風俗店は影をひそめ、せいぜいSMに特化したデリ嬢が道具を持って出張してくる程度だ。俺はSMの活動の舞台を出会い系にした。同じ出張型なら、素人相手のほうがいいではないか。
似たような性癖を持つ女を出会い系サイトで捕まえた。放置、口枷、緊縛、蝋燭、露出と、一通りSMの基礎は体験したという。
「でも何となく、自分的にすっきりしないのよね~」
そんなM娘のために俺が用意したのは浣腸プレイだ。
女にとって排便を人に見られるのは最大の恥辱。男でもいやなのに、女がいやじゃないわけがない。女にとって人前で汚い便をひねりだすこと以上の苦痛はあるまい。
「だったら君的にすっきりさせてあげるよ」
「何するの」
「浣腸だ」
やや腹痛をもたらし、したくもない便が下がってくる苦痛。
それを男に見られる苦痛。
浣腸プレイにはいろんな苦痛がともなう。
「それやだ……うんちするのやだ……」
「今日、君は今まで味わったことのない最高のSMプレイに出会うはずだ。絶対に後悔させないから素直に従うんだ」
ホテルのバスルームにシートを敷き、その上で全裸の彼女に四つん這いにさせる。
「やだ……こんな格好でうんちするの?」
「浣腸するんだ……この格好のほうが奥まで入る」
毛マン肉の上に薄桃色の扉が見える。そこに浣腸剤を差し込み、流し込んだ。
「うんこ座りになってもいいけど、俺がいいと言うまでうんこ出すなよ」
「うん」
時間がたって便意が高まってくると、彼女の顔が歪み始めた。落ち着きがなくなり、うんこ座りの足の位置を何度も変えたり、髪をかき上げたり、下唇を噛んだりした。
「もう……だめかも」
「我慢だ……出したら承知しないぞ」
「うう」
顔が青ざめ、太股が震える。下から覗くと、菊門がくひくと蠢いている。
「やだ……もうだめ」
「だめじゃない」
「だめええええ……ああんっ」
俺は決して出していいとは言わず、ぎりぎりまで我慢させ、どうしようもなくなって排便してしまうまで放置する。その追いつめられた顔の歪みが好きなのだ。排便の直前、女の苦痛は最大になる。
しかしそれで終わりではない。
ブルルウウっ ブリリブルブリ……
恥ずかしい大量の便が、男の前にさらけ出されるのである。
「やだあもう……隠して……新聞紙か何かで隠して」
「隠すもんか……しかしおまえのうんこ、超臭えなあ」
「やああもう」
浣腸プレイは女を徹底的に苦しめる。
しかし浣腸プレイはSMだろうか、それともスカトロだろうか。
思うに、女が便をひるのが苦痛ならSM、楽しければスカトロだ。
彼女の場合、明らかに前者である。