俺はS系の男だが、出会い系で出会った彼女はノーマルな女性だった。掲示板にも「素敵な人と出会いたい」なんて書いてあったし、プロフの趣味も「読書と音楽鑑賞」だった。村上春樹とユーミンが好きらしい。
彼女がMなわけがないし、SM系のプレイを許してくれるとは思えない。やっぱりそれ系の女性にターゲットを絞って探すべきだったと後悔しつつも、顔が可愛いしおっぱいも大きそうなので我慢しようと思った。
―SMは無理だなー
でも何かできるプレイがないか考えた。そして思いついた。
「強制精飲」だ。
精飲とは文字通り精液を飲むこと。「ごっくん」とも言う。これはM系の女性にかぎらず、精液に抵抗のない女性ならできるプレイだ。できるとしたらこのプレイだろうと思う。
三回目のデートで、ついにホテルに行ってもいいと言われ、やっとセックスの許可が出た。さっそく強制精飲を試そうと思う。だが念のため前もって聞いてみる。
「あのさ、男性の精液をさわったり匂いかいだりしたことある?」
ベッドインしたとき、そう聞いた。すると顔をゆがめた。
「精液は見るのも触るのも嫌です!」
「なんで」
「生臭いものは嫌いなんです。レバーも嫌ですし、刺身も抵抗があります」
これでは強制精飲など遠い話。
でもこれであきらめる俺ではない。ますますS男の血が騒ぐ。
強制精飲の話はしなかった。リクエストしても断られるのは火を見るより明らかで、セックス自体を拒否される可能性もある。彼女とセックスしたいからそれは困る。
とりあえずセックスしよう。強制精飲は折をみて考えよう。とりあえず10日間の禁欲生活にピリオドを打ちたい。
ベッドインしてセックスを始めた。予想した通り豊乳で、揉みがいある。デカパイは感じにくいと言うがそんなことはなく、感度も抜群だった。
「オッパイ気持ちいいか? うん?」
「ああッ・・・ウウッ・・・気持ちいいわ」
壺の濡れ具合が最高で、膣圧もよさそうだ。指を入れたら、ニュッと締まる。
「生で入れるぞ」
「中で出さないでね」
「わかってる」
可愛い女の豊乳と生膣の感触を楽しむ。男に生まれて良かったと改めて親に感謝。
出そうになる。
「オッパイに出していいか」
「いいわよ」
「オッパイに出すとき、思いきり喘いでくれ。女の喘ぎ声を聞きながら出したい」
それから射精寸前まで上りつめると、ペニスを抜いて立ちあがる。
「あぁああん・・・いヤッ・・・アアン」
約束通り彼女が口を開けて喘ぐ。
今だ!
俺はオッパイでなく、彼女の口の中に射精した。
「うぐううう・・・何・・・なになになに?」
精液を吐きだそうとするが俺はその口を強制的に抑えた。まだ射精の途中だったのでペニスを口に押し当て、残りを出す。どろりどろりと精液が口元からあごを伝って首に流れていく。
「やだ・・・ぐるるる・・・ごほごほ!」
どうやら飲んだらしい。
「ひどい・・・気持ち悪い・・・吐きそう」
彼女、なりふり構わずバスルームに消えて、しばらく出てこなかった。
当然ながらその日俺はふられた。
だけど強制精飲が体験できたからよしとする。彼女が精液嫌いだった分、達成感は大きい。
S男に生んでくれた親に感謝。