出会い系のハッピーメールで知り合ったマゾ気質の女と同棲を始めて2ヶ月になる。ほぼ毎晩セックスしているが、SM的な要素も取り入れる。縛って四つん這いにさせて後ろから挿入したり、両手両足を緊縛したまま強制的にイラマチオして嘔吐させたり、割と過激なこともしている。俺はむしろノーマルを好み、ほんらいアグレッシブな男ではないが、彼女が望むのだからしかたない。4歳年上の変態OLには逆らえない。
「寝ている間に緊縛してもいい?」
「してして・・・。いつの間にか縛られてるって楽しそう」
俺は彼女がぐっすり寝静まった深夜3時、麻縄で両脚を緊縛し、足首もぐるぐる巻きにしてベッドの脚にくくりつけて完全に自由を奪った。それはかなりきつめで、簡単にはずせる緊縛ではない。彼女は目を閉じていたが、たぶん起きていたと思われる。縛った後に恥丘の割れ目に鼻を寄せたらぷんといやらしい匂いがしたからだ。彼女はそのとき性的に興奮していた可能性がある。
その朝、俺は早めにベッドを出て彼女を放置したまま家を出た。放置するのは想定外のプレイだったが、ふと思いついたその試みに胸が熱くなった。通勤電車の中でくくくと咽せるように笑った。
10時頃、彼女の会社に電話し呼び出してみる。
「申し訳ございません。田中はまだ出社しておりません」
またくくくと笑う。緊縛の縄をはずせないのだ。時間通り目覚めたはいいが、放置された緊縛の下半身と悪戦苦闘する姿が目に浮かぶ。彼女は麻縄をはずしただろうか。
夕方すぎ、俺は残業せずに早めに帰宅した。
部屋にはベッドに縛り付けられたままの彼女がいた。憔悴し、救助された溺者のような表情をしている。ベッドは小便で汚れ、白い指には血が付いていた。必死に麻縄をはずそうとしたのだろうか。まさに半死状態の彼女だったが、目の色は決して俺を恨んではいない。むしろ過激なセックスをしたあとのような呆けた目をしていた。そしてこう言った。
「イラマチオされたいわ。今すぐ」
俺は唾を飲んだ。
―すげえ女だ―
俺はそれから下半身だけ裸になると、彼女の小さなお口に屹立した剛棒を容赦なくぶちこんだ。