「今日もあれやるの? もう……やだな」
お風呂から出てきた彼女がぶつくさ言います。でも不貞腐れているわけではなくて、その頬はほんのり赤らみ、期待感さえ漂っています。
「こんな女になっちゃったんだから、あなた責任取ってよね」
「わかってるよ……ずっと面倒見るよ」
やるのは乳房への蝋燭プレイで、最初彼女は凄く抵抗しました。出会い系で知り合った彼女はSMに関心がない普通の女性だったので、乳に蝋燭を垂らされるなんて、考えもしなかったと思います。
でもやっているうちに彼女も静かになっていきました。ぽたぽたと蝋燭が断続的に乳肌を埋め尽くしていきます。彼女の乳首はきれいなピンク色。蝋燭も薄いピンクなので、乳首の分身が乳房のあちこちに花びらが散るように広がっていきます。視覚的にも気持ちいいものです。ちなみにSMプレイ用の低温蝋燭なので、火傷をすることはありません。
「きれいだよ、とっても……」
「なんだか変な気分」
「気持ちいい?」
「こういうのが、SMの気持ちよさなのかもしれないわね」
「こういうのって?」
「怖いけど、どきどきする感覚」
最初は20滴くらいしか落としませんでした。でも彼女がなれてくると、一回のプレイで蝋燭一本は軽く使うようになりました。雰囲気を高めるためにホテルの部屋を暗くして、持ってきたスタンドで乳の部分だけをと手術でもするかのうように集中的に照らして、白い乳が蝋燭で埋め尽くされていくのを楽しみます。
「おっぱいがぜんぶピンク色になったぞ」
「見せて~」
鏡に映してあげます。
「こわ~い……おっぱいじゃないみたい」
揉むとほんのりと熱がこもっています。始める前はシャワーの水で冷えていたのですが、蝋燭のおかげで熱いおっぱいに変身しています。
蝋燭の衣装を着込んだ彼女のおっぱいは、僕にとってこの世で最高の花なんです。