「女性器のことを別の言い方で表現してみろ。思いつくままに送って来い」
俺はメル友の女にそう命じた。
すでに知り合ったワクワクメールのサイトから外に出ていて、LINE交換する仲だった。
まもなく返答が来る。
「まんこ、おまんこ、おめこ、ワギナ」
「肉壺、秘部ともいうぞ。単に「おんな」と表現してもいい」
すると恥ずかしそうに笑っているイラストのスタンプが送られてくる。
彼女はSMに興味があるようだが、俺が東京、彼女が姫路なので簡単に会うこともできず、思いついたのがLINE調教だった。
LINEを通して彼女に恥辱なことをさせるのだ。
「おまえのオナニーのやりかたを説明してみろ」
「乳首をころがしながらクリちゃんをこすります」
「マンコに指入れないのか」
「処女だから怖い」
「今度指を突っ込んでみろ、いいな」
悲しそうな顔のイラストのスタンプが送られてくる。
「指入れてオナニーしたか」
「まだです」
「今からしろ。そして指突っ込んだマンコ写真を送って来い。送って来るときに指入れの感想も書け」
すると10分ほどしてひとさし指が第二関節まで突っ込まれたマンコの接写写真が送られてきた。
サーモンピンクの粘穴に、白くて細い指が食い込んでいる。
そして感想。
「処女だから痛いです。気持ちよくありません」
LINE調教はどんどんエスカレートしていった。
「処女のマンコがもっと見たい。マンコ写真三枚送れ」
すると三枚送られてきた。
ビラが閉じた状態、片方だけ捲った状態、両唇を開いた状態の三枚。
「オナニー動画を送れ。オナニーする場所はコンビニのトイレがいい」
すると三十分後、自宅とは思えない雑然としたトイレ空間でのオナニー動画が送られてきた。
動画は五分ほどだったが、クリイキするまでの姿態がすべて映っている。
一瞬だが、顔も映った。
丸顔で、20代にしては童顔だった。
LINE調教は今でも続いている。
俺は今、この調教の最終段階をどうしようかと考えている。
―そうだ、ネットに流出させよう……顔も出てるしな―
SNSを使った調教は、ネット流出という最大の屈辱で最後を迎えるのだ。